買取りは仲介売却よりもメリットがあるのか?
残業が減って住宅ローンの支払い厳しいので、小岩にあるマイホームを売却して一旦精算したいと思っているけど、買取りと仲介売却のどっちがいいの?といった相談を受けることがよくあります。
しかし、不動産を売却する理由は人それぞれ。
買取りが良いか、仲介売却が良いかは、売主の事情に左右されます。
どんな場合が仲介売却よりも買取りで売却するメリットがあるのでしょう。
そこで、今回は、買取りのメリットについて詳しく説明いたします。
●不動産の仲介売却と買取りの違い●
不動産を売却というと皆さんが想像するのは多分仲介売却でしょう。
不動産は不動産会社に任せて売ってもらうというのが一般的です。
しかし、不動産の売却する手段は、仲介売却だけではありません。
仲介売却以外にも、不動産会社に買い取ってもらう買取りという方法があります。
仲介売却が不動産会社の自社ホームページやポータルサイトなどを活用して、情報を一般公開して売却するのに対して、直接不動産会社に買い取ってもらいます。
仲介売却であれば、高く売れる可能性はありますが、売却期間が長くなってしまうこともあり、希望通りの時期に売却できないことも。
その点、買取りは、買主が不動産会社で、査定価格=買取価格なので、直ぐに売却できるメリットがあります。
反面、購入する不動産会社も転売して利益を出さないといけないので、価格は相場の20%~30%ダウンになってしまいます。
●どんな人が買取りに向いているの?●
不動産の売却において、理想は早く高く売れること。
でも、そんな簡単にいくほど世の中甘くありません。
高く売るためには多少時間が掛かっても良いということで仲介売却を利用しています。
では、どういった場合に買取りの方にメリットがあるのでしょうか。
・直ぐにお金が欲しい、処分したい
引越ししたい物件が見つかったのに早く頭金を払えず他の人に取られてしまったという話をよく聞きます。
そんなときに、のんき気に仲介売却で売っていたらその物件を逃すことになります。
買取りであれば、購入する不動産会社の査定価格=買取価格となりますので、査定価格に納得すれば直ぐに契約して現金化することができます。
・周りに知られたくない
離婚など家庭の事情で不動産を売却する際には、周囲の人に知られたくないというケースもあります。
仲介売却の場合は、一般に広く公開されてしまうので、ネットに掲載されたり、店頭に貼られたりと人目につくことになります。
しかし、買取りの場合は、買主が不動産会社となるので、その1社に合うだけで済みます。
・多少問題がある物件でも買取りしてくれる
買取りをする不動産会社は、やはり当然不動産のプロです。
遺品整理が出来ておらず室内が荷物で溢れかえっている、事故物件ではないが室内で人が亡くなってしまったなど、仲介売却では買い手が見つかりにくい場合でも、買取りならどんな不動産でも必ず買取り価格を提示してくれます。
●他にもある買取りのメリット●
買主が一般顧客ではなく、不動産会社ということで、契約不適合責任を免除してくれるケースもあります。
契約不適合責任とは、以前は瑕疵担保責任と言われたもので、雨漏り、給水管の故障、シロアリの害など、表面上わからない隠れた不具合に対して、引き渡し後3か月など期間内に故障等が発覚した場合は修繕しないといけません。
後からお金を取られるのは嫌ですよね。
買取りであれば、不動産会社は、リフォームして転売することが多く、リフォームの際に一緒に直す前提に契約しているので、契約不適合責任を免除してくれるケースが多いという訳です。
●まとめ●
買取りも仲介売却もそれぞれメリットがあります。
早く現金化したい、他人に知られたくない、計画的に売却したいといった場合には、仲介売却よりも買取りの方がメリットはあります。
自分がどのように売却したいのかを検討し、状況に応じて買取りと仲介売却を上手に使い分けましょう。