不動産お役立ちコラム
不動産を売却したい!売却の注…

不動産を売却したい!売却の注意点ってあるの?

多くの人は一生の間に不動産取引を数多く経験することはありません。多くの人は自宅を購入するときの一度きり、もう一度経験したとしてもその自宅の買い替えまでです。このため、どうしても経験が少なく、不動産売却の中でもミスや失敗をしてしまいます。今回は不動産売却で失敗しないための注意点のご紹介です。初期段階から引き渡しまで多くの注意点がありますが、今回は査定から業者選定までと、内覧から引き渡しまでの2段階に分けて要点をお話しします。

不動産業者選定までの注意点

何事も最初が肝心です。土台がグラグラしているとその上のものがどんなに立派でも倒れてしまいます。不動産売却で土台になるのは最初の査定とパートナーとなる不動産業者です。まずは査定から業者選定までの注意点をご紹介しましょう。もし買取を検討するならこの段階で買取業者に声をかけます。

査定は複数の業者に依頼すること

不動産業者を決定する前にめぼしい業者に査定依頼を出します。この査定依頼は面倒でも複数の業者に出しましょう。複数の業者に依頼するのは、業者の能力と査定結果を比較するためです。1社だけの査定では、その結果が割高なのか割安なのかわかりません。できれば3社程度に依頼するのがベターです。

高すぎる査定額には注意

査定を依頼すると、他社よりも飛びぬけて高い査定額を出してくる業者もあります。例えば小岩周辺で売却価格4,000万円が相場の中古住宅があったとします。これに5,000万円くらいの査定額を出してくるのです。これだけ評価してくれると、その業者に依頼しそうになります。ですが、ここは慎重にすべきす。あまりに高い査定額には注意しましょう。高い査定額で媒介契約を取り、その後に売却価格を下げさせる手法もあります。査定額は相場か、相場よりも少し高いくらいが適当です。

囲い込みに注意

不動産業者は両手仲介を狙う業者もいるもの。両手仲介とは、売主買主双方から仲介手数料を得ることです。両手仲介自体は違法ではありませんが、売主の利益を無視してでも利益を得ようとする業者もいます。他業者の問い合わせに対し、意図的に情報を流さない不動産業者がいるのです。情報を公開しないことから、このような行為を囲い込みといいます。囲い込みは禁止されていますが、行っている業者はまだいるのです。

地元に強い不動産業者に依頼しよう

不動産を知るには、その土地だけでなく周辺も知っている必要があります。駅や小学校、店舗がどこにあるか、そのエリアが賑やかなのかそれとも閑静なのか、といった点です。こうしたことを知っているのは、やはり地場に強い不動産業者になります。小岩周辺であれば、その近辺で売買を行っている業者がよく知っているものです。依頼するには、その不動産周辺のことを知っている業者にしましょう。

内覧から引き渡しまでの注意点

不動産業者が決定したら、いよいよ売却活動に入ります。買主候補が現れると内覧を行い、次は条件交渉です。この後、契約から引き渡しまでが行なわれます。ここでは内覧から引き渡しまでの注意点を見ていきましょう。売主は条件を承諾したり、逆に条件を出したりと、各段階で決定をしていきます。

内覧は積極的に受け入れよう

不動産売却を進めていくと、買主候補から内覧を申し込まれます。空き家ならともかく、住んでいる場合には、少しためらってしまう人もいるもの。何しろ見ず知らずの人に生活を見られてしまうのですから、抵抗感も理解できます。ですが、内覧は積極的に受け入れましょう。整理整頓や掃除は必要ですが、買主は土地や建物が見たいのです。現物も見ずに何千万円もする不動産を購入することはできません。

交渉は不動産業者を通すこと

内覧を受け入れたからといって、その場で売主と買主が直接交渉するのは好ましくありません。売主と買主は利害が対立する関係にあります。売主はなるべく高く売りたいもの、買主はなるべく安く買いたいものだからです。ここで直接交渉すると成立する取引もまとまらなくなります。交渉には必ず仲介の不動産業者を介入させるようにしましょう。内覧時に売主は質問されたことを答える程度でよいのです。

h3物件の不具合は隠さないこと

誰しも都合の悪いものは隠したがるもの。ですが、不動産売却では好ましい態度ではありません。仮に不具合があって、それを引き渡しまで隠し通せたとしても、後日発覚したほうが問題は大きくなるのです。雨漏りやシロアリ被害をはじめ、扉の不具合や壁のキズなど、気になるところがあれば事前に不動産業者に知らせておきましょう。物件の不具合は公開したほうがスムーズに解決するのです。

契約内容や特約には注意

契約書の内容は十分に吟味しましょう。契約書の本文は多くの場合どんな取引でも似たようなものです。問題は特約の部分になります。その物件の特有の事情や契約条件は本文のあとの特約部分に書いてあるのです。中には特約で本文の効力を打ち消すような内容もあります。契約書は本文も含めてきちんと読んだうえで理解をしておきましょう。そうでないと「こんな契約内容だとは思わなかった」という事態になってしまいます。

まとめ

不動産売却の各段階での主な注意事項をまとめてみました。売主の場合、不動産業者に任せることもできます。ただ、取引の状況がどのようになっているか、スケジュール通りに進んでいるかは把握することが必要です。不動産業者を信頼しても丸投げすることなく、不動産売却をしっかりとグリップしておきましょう。